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第2回「教育の情報化」実践セミナーin大阪の参加申込みを開始しました
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JAETニューズレター No.159をお届けします.
10月3日に開催する2026年度第2回「教育の情報化」実践セミナーin大阪の参加申込みを開始いたしました.研究発表や協賛企業の情報ともあわせてご案内しておりますので,ぜひご確認ください.
連載「OECDティーチングコンパスをひもとく」は第4回をお届けします.今回は「羅針盤を失う3つのリスク」というテーマで,東京学芸大学大学院/鳴門教育大学の土井国春先生に解説していただきました.
連続コラム企画「今,この先生に話を聞きたい」では,明治大学の岸磨貴子先生と桃山学院大学の木村明憲先生からコラムを頂戴しました.岸先生からは,授業のサイエンスとアートの両側面からの解釈について,木村先生からは関西教育工学研究会(KETA) について紹介をいただいております.
賛助会員の一般財団法人教科書研究センターより,8月21日開催「教科書を使って探究学習コンクール」第4回ウェビナーのご案内をいただきました.ぜひご参加ください.
学校情報化認定では,新たに認定された優良校のご紹介をしております.
それでは,今号も最後までお楽しみください.
広報委員会
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2026年度第2回「教育の情報化」実践セミナー2026in大阪の参加申込を開始しました
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2026年度第2回「教育の情報化」実践セミナー2026in大阪の参加申込を開始しました。
ぜひ、ご参加ください。
セミナーテーマ:『デジタル学習基盤の活用を前提とした次期学習指導要領の改訂』
日程:2026年10月3日(土)13:00~17:00(受付開始/企業展示12:15~)予定
会場:園田学園大学(調整中)
第2回「教育の情報化」実践セミナー2026in大阪の詳細や参加申込はこちらをご覧ください。
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(解説)OECDティーチングコンパスをひもとく(4) | 羅針盤を失う3つのリスク
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東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科/鳴門教育大学 土井国春
OECDティーチングコンパスでは、次の3つの自己概念が定義され、構成要素が示されています。
Being-教師としてどうあるか-:存在・真正な自己認識・自己理解
Belonging-誰とどうつながっているかー:居場所・所属感・関係性ー相互に支え合う関係・場所
Becoming-どうなっていくか-:自己認識・自己理解の継続的な変化・変容・成長
これらを統合した自己概念を継続的に築いていくことで、専門職エージェンシーとウェルビーイングを支える全人的な教師としての基盤を確立し、同時に教師としての専門性や態度を高めていくことが求められます。
この自己概念こそが、ティーチングコンパスの中核だとされます。
自らの中にティーチングコンパスの中核である自己概念を意図的に育んでいるかどうかが、変化の激しい社会においてティーチングコンパスを頼りに進むべき方向を見極めながら前進できるかどうかの分水嶺になります。
また、自らを深く理解する自己認識をもとに実践を省察する学びの循環をつくること、積極的な自己管理としてセルフケアを実践することを通して、自己概念を強化することができると言われます。
しかし、変化の激しい社会にあって、ティーチングコンパスが機能しない場面が起こりうることも想定されています。次の3点はその典型を示したものです。
Spinning Needle(回転する針:注意散漫、集中力の喪失、あいまいな目標)
自己概念である「内なる錨」が揺らぐと、ティーチングコンパスは進むべき道を指し示さなくなります。その状態を形容した表現のようです。
「AI支援」「児童生徒中心の学習」などの大きな方向目標のもとに、その効果が期待される新たなテクノロジーや手法が、明確なガイドラインのないまま導入されることによって、教師の認知的オーバーロードを引き起こし、結果、ウェルビーイングも低下させてしまうことが想定されます。
GIGAスクール構想によって整備されたデジタル学習基盤をフル活用した「新しい学び」が全国各自治体で生まれ、実践を繰り返す中でその質の向上が図られています。それらの地域では、先生方が「子ども主体の学び」を目指し、専門性アイデンティティを発揮して、過去の日本の教育財産に学びつつ、デジタル学習基盤を前提とした新しい学びを作り上げています。その実践の基底にある教師の信念や目的意識、動機や志に学ばず、「ハウツー」として取り入れようとすることは、このSpinning Needleを引き起こすことになるかもしれません。変革の時だからこそ、教師のアイデンティティや目的意識を明確に持たなければいけないとの指摘に強く賛同します。
Drifting Off Course(意図した航路から外れる:エンゲージメントの喪失、教育目標の狭まり、説明責任のパラドックス)
自動化され集積される教育データの分析、標準化された評価指標の活用などに過度に依存することが、本質的で、測定困難な教育を軽視することにつながっている危険性を形容した表現です。
教育データの利活用によって可視化され、形成的アセスメントがより効果的になり、指導改善、学習支援が進むことも事実である一方、数値化、定式化しにくい創造性や社会情動的発達、関係性の構築など「全人的な成長」を含む教育に対する取り組み、評価等が疎かになるのではないかという危惧も予見されます。
GIGAスクール構想によって、子どもたちの学習履歴、学習記録の蓄積は膨大なものになっています。しかし教師の指導が紙ベースの旧来のままではその貴重な教育データを、授業改善や学習支援に生かすことは難しいです。ここに、教育データの利活用をもとにしたデータ・ドリブン型の手法を取り入れる意義が生まれます。学習履歴や学習記録の収集や整理が自動化され、アセスメントや評価、意思決定に用いる材料が整えられることは望ましいことですが、価値判断まで自動化される仕組みだとしたら、「自らコントロールできない不透明なテクノロジーによって提示された結果に対して責任だけを負わされていると感じやすくなる」のは自明だと思います。教師としてどうあるか、どうなっていくのかについて常に自問し続けることが正しい航路を進む秘訣なのだと思います。
Magnetic Distortion(磁気の歪み:アンコンシャスバイアス、外圧、判断力の歪み)
どんなに緻密に精巧に作り込まれたAIソリューションであっても、現場の実情を勘案した人間の判断から切り離されたものであったとしたら、そこで下される「教育的判断」には目に見えない狂いが生じることを形容した表現のようです。
「擬人化されたAIへの過度な信頼」が新たな危険として認知されています。自らの信念や教育学的直感よりもAIの判断を信頼してしまうといった教師の専門家としての判断の歪みが起こり始めています。
「AIの回答は誤りを含むことがあります。回答内容は必ずご確認ください」との定型句がかすむほどに、AIの日進月歩の進化に驚き、信頼を寄せる日々ではないかと思います。圧倒的な情報量を圧倒的な速度で収集、整理、分析し、回答、提案までしてくれる生成AIに「過度に依存」しない方が難しい時代になってしまいましたが、少なくとも、子どもたちに対して行う指導や支援、そのもとになる専門的判断、意思決定については「歪み」の介在を最小限にする心がけが必要だと感じます。
上述の3つの状態を未然に防ぐために、「内なる錨(自己認識)」を安定して維持することが求められます。
レジリエンス、革新性、持続可能なコミットメントを育み、教師と学び手の双方に恩恵をもたらすとされる「内なる錨」。これを保ちつつ、コンパスを健全に機能させ続けるために、教師一人一人が、自分の偏見に気づき自己の言動を客観視する「自己認識」、AARサイクル(見通し・行動・振り返り)を回しながら内省、省察すること、「積極的な自己管理」としてセルフケアを行いながら、「効果的な教育とは何か」を追究し続けることが大切だとされます。
これらのリスクの中で、私が最も考えさせられたのは Magnetic Distortion です。生成AIは圧倒的な速度と情報量で、もっともらしい根拠を添えて回答や提案をしてくれます。その「流暢さ」ゆえに、こちらが疑うことなく、いつの間にかAIの判断を自分の判断であるかのように受け入れてしまうことがあるように思います。生成AIの圧倒的な情報の検索量によって、「本当にそうか」と問い直す必要性を感じない、問い直さないようになる認知的な降伏の状態になっているのではないかと反省しています.
生成AIは学習にも社会活動にも不可欠になってきています。この流れは変わらないと思います。だからこそ、生成AIを活用するすべての人が、生成AIの提案を鵜呑みにせず立ち止まる仕組みを、意識的に自分の中に持っておく必要があると感じます。AIの提案を取り入れる前に「なぜ自分はこれを良いと判断したのか」を自分の言葉で説明できるかを自問すること、重要な指導・評価に関わる判断は、AIの提案を「たたき台」として受け止め、他者との対話を経てから決めること、意図的に「AIを使わずに考えてみる」機会を自分に課すことなど、判断の歪みを少しでも防ぐ具体的な工夫が必要だと思います。判断の最終的な拠り所は、あくまで自身の「内なる錨」であるべきだと改めて感じています.
(出典)
OECD Teaching Compass:
https://www.oecd.org/en/publications/oecd-teaching-compass_8297a24a-en.html
OECD ティーチング・コンパス(教師の羅針盤):日本語訳
https://www.oecd.org/content/dam/oecd/en/about/projects/edu/education-2040/teaching-compass/Teaching%20Compass%20full%20document_Japanese%20translation%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9%20REV.pdf
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今,この先生に話を聞きたい(3)岸磨貴子先生「どう名づけるかで、授業は変わる―サイエンスとアートのあいだから」
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明治大学 国際日本学部 教授 岸 磨貴子
授業力が高まるとは、何が変わることなのでしょうか。説明の仕方、発問、板書。そうした技術はもちろん大切です。ただ私は、目の前の子どもの見え方や聴こえ方、待ち方が少しずつ変わっていくことも、授業力だと考えています。
授業にはサイエンスとアートの側面があります。どんな学びを起こしたいのか、そのためにどんな活動や支援が必要か、その学びをどう見取るのか。これはサイエンスの側面で、この視点から省察すると、うまくいったこと、ずれ、次の改善点が見えてきます。
一方、それだけでは語れない場面があります。授業中にぼーっとする、発言しない、別のことをしている。そうした反応を「やる気がない」と名づけるのか、「進め方に問題があった」と名づけるのか。それとも、その場から差し出された「オファー」として受けとめるのか。名づけ方しだいで、見えてくる現実は変わります。
「オファー」とは、相手が差し出してくれた次の展開のきっかけのことです。受けとめて、何かを加えて返す。私はこれを演劇の言葉でYES ANDと呼んでいます。これが授業のアートの側面です。ここでの省察は、「私はそれをどう受けとめ、何を返したのか」「どんな出来事が立ちあらわれたのか」「どんな別の関わり方がひらかれたのか」に目を向けることになります。
授業は設計するものであり、その場の反応とともにつくり直し続けるものでもあります。計画通りに進める日も、オファーを受け取って、いつもと違ったかたちで子どもと関わってみる日もあっていい。昨日は見えなかったものが、今日は少し見える。聞こえなかった声が、少し聞こえる。待てなかった時間を、少し待てるようになる。その変化の中に、授業をつくるおもしろさがあるのだと思います。
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今,この先生に話を聞きたい(4)木村明憲先生「関西教育工学研究会(KETA)の活動」
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桃山学院大学 准教授 木村明憲
関西教育工学研究会(KETA)では,年間1〜2回程度,対面またはオンラインで教育工学について学ぶ機会を設けています。これまで,関西学院大学や桃山学院大学(いずれも大阪府)の施設をお借りしてセミナーを実施してきました。セミナーでは,現場の先生方から実践を募って発表いただくプログラムや,教育工学・教科学習の研究を深めておられる先生方によるご講演を通して,学校教育についての議論を深めることを大切にしてきました。
これまでに話題提供をいただいた先生方は,7名に及びます。黒上晴夫先生,高橋純先生,堀田博史先生,小柳和喜雄先生といった教育工学に精通された先生方のご講演から見識を深めるとともに,澤井陽介先生をお迎えして教科学習の視点から教育工学について考えたり,伊藤崇達先生・岡田涼先生から得た教育心理学の知見を,教育工学的な視点で学校教育にどう活かすかを考えたりする機会を設けてきました。
今後は,こうした会を通して生まれた人との繋がりを大切にできる機会を,引き続き作っていきたいと考えております。関西以外の先生方の参加も歓迎しております。ご参加お待ちしております。
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小中高一貫の「探究学習」深掘り 特別ウェビナー8/21開催
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理念としての探究から、子どもたちが自ら動き出す「児童生徒主体の授業」へ――。
次期学習指導要領を見据え、学校教育全体を探究的なものへと変革するための第4回特別ウェビナーが、2026年8月21日(金)に開催される。テーマは「小・中・高をつなぐ探究的な学びの実践 ~子供主体の学びを実現するため~ 」。教育現場の最前線に立つ山梨県の教員らが登壇し、探究サイクルを自律的に回すための生きた実践例が共有される。
山梨県と教科書研究センターが推進する、デジタル教科書を活用した授業づくり
教科書研究センターでは、全国の教育委員会と連携した調査研究事業を精力的に展開している。2024(令和6)年度からは山梨県教育委員会とともに、小中学校における学習者用デジタル教科書を活用した授業づくりの研究を積み重ねてきた。
山梨県が目指すのは、小学校から高等学校まで校種を超えて一貫した、真に「探究的」な学校教育の実現だ。本ウェビナーを主催する「広げよう深めよう『教科書を使って探究学習』コンクール」事務局によれば、日々の授業の中でデジタル教科書をどのように「探究のツール」に変え、児童生徒の課題解決力に直結させていくか、その実践的なアプローチが今回の大きな見どころだという 。
子どもたちの主体的で深い学びを呼び起こす授業の仕掛けや、組織的なカリキュラムマネジメントの在り方とは――。現場に即した貴重な知見が得られる機会となるだろう。
校種を超えた「探究の接続」へ 教科書を探究ツールに変える生きた指導論
同ウェビナーでは、学術的知見と現場のリアルな指導実績を持つ3名が登壇し、各校種における探究学習の核心に迫る。
山梨県立笛吹高等学校の廣瀬志保校長(中央教育審議会教育課程部会生活総合ワーキンググループ委員)からは、地域連携と教科横断を融合させたSTEAM型「笛吹グローカル」の取り組みに加え、近隣小中学校との連携による「学びの接続」が紹介される。
また、北杜市立長坂小学校(山梨県教育委員会指定・子供主体の授業実践推進事業推進校)の藤森啓太教諭からは、小学校における情報活用能力の育成を位置付けた、教科横断的な生活科および総合的な学習の時間の取り組みが発表される。さらに、小中一貫校である南アルプス市立白根御勅使中学校の萩原義晃教諭からは、中学校での探究的な学びの事例「MIDAI QUEST」や、総合的な学習の時間を核としながら各教科・領域で探究的な学びの学習過程を取り入れた実践が報告される予定だ。
「教科書を使って探究学習」コンクールへの架け橋に
探究的な学びを進める上で、総合的な学習(探究)の時間の取り組みは極めて重要である。しかし、それを単発の活動に終わらせず、確かな深い学びへと接続するためには、学校全体でのアプローチが欠かせない。
本ウェビナーでは、教科書の具体的な活用方法やカリキュラムマネジメントの視点から各校の取り組みを読み解いていく。「広げよう深めよう『教科書を使って探究学習』コンクール」への応募を検討している教員にとっても、大いにヒントとなるに違いない。
ウェビナーの参加費は無料。後日アーカイブでの視聴URLも提供されるため、生配信での視聴が難しい場合も気軽に申し込める。
日々の授業デザインをアップデートする貴重な機会だ。事前申し込みの上、探究学習の最前線に触れてみてはどうだろうか。
【ウェビナー概要】
ウェビナーシリーズ 第4回「小・中・高をつなぐ探究的な学びの実践 ~子供主体の学びを実現するため~ 」
登壇者:
廣瀬 志保氏(山梨県立笛吹高等学校 校長)
藤森 啓太氏(北杜市立長坂小学校 教諭)
萩原 義晃氏(小中一貫校南アルプス市立白根御勅使中学校 教諭)
日 時:2026年8月21日(金)15:20~16:20(Zoom生配信)
参加費:無料(要事前申込)※定員に達し次第募集終了
お問い合わせ先:contact@textbook-exploration.com
主催:広げよう深めよう『教科書を使って探究学習』コンクール事務局
共催:山梨県教育委員会
申込URL:https://forms.gle/345LGHpAPqpTbMnn8
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