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連続コラム【今,この先生に話を聞きたい】が始まりました
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JAETニューズレター No.158をお届けします.
今号より,新連載「今,この先生に話を聞きたい」がスタートしました.第1回は,山梨大学の三井一希先生に授業改善の土台について,園田学園大学の堀田博史先生に学齢期前半のICT活用について,それぞれご解説いただいております.ぜひご一読ください.
連載「OECDティーチングコンパスをひもとく」は第3回をお届けします.今回は「教師は何を"アンカー"にするのか」というテーマで,東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科/新潟青陵大学 の堀田雄大先生に解説していただきました.
7月4日に開催した「教育の情報化」実践セミナーin岡山では,各地から充実した実践のご発表をいただきました.当日ご参加いただいた皆様,ありがとうございました.
学校情報化認定では,新たに認定された優良校のご紹介に加え,優良校の再認定や先進校への応募についてもご案内しております.
10月30日・31日には,第52回全国大会(高知・香美市大会)を開催いたします.研究発表を募集中ですので,日々の実践や研究の成果をぜひ全国の仲間と共有してみませんか.
それでは,今号も最後までお楽しみください.
広報委員会
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第1回「教育の情報化」実践セミナー2026in岡山を開催しました
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7月4日(土),第1回「教育の情報化」実践セミナー2026in岡山を,岡山県倉敷市のくらしき作陽大学にて開催いたしました.雨模様の中でしたが,63名の方にご参加いただきました.
一般社団法人となった当会のご紹介から始まり,はじめに6件の実践発表がありました.
- 学習指導要領の趣旨を実践へ結び付ける研修デザイン-指導主事が重視すべき視点の試案-
- 自己調整力を育む情報モラル教育の実践 -科学的根拠に基づくメディア利用のルールづくりを通して-
- デジタル学習基盤を活用した児童の学び方指導に関する実践報告
- 探究×生成AI DXハイスクール3年目の実践-令和8年度の実践の設計-
- 児童の考えの更新を促す説得型AI教材の開発と実践-Google Geminiの Gem機能を活用した小学校教科指導を通して-
- 生成AI活用が学習者の学業的援助要請の質に及ぼす影響-小学校5年生社会科におけるプロンプトデータに基づく分析-
その後,ご協賛いただいた賛助会員(ティーファブワークス,広島県教科用図書販売株式会社)による展示とワークショップも行われ,アンケートでは「ご自身の取り組みに生かしたい」「興味深い」といった声が寄せられました.
まとめとして,本協会会長・東京学芸大学の高橋純教授による基調講演「子供一人一人が探究する授業づくり〜デジタル学習基盤を活かしてより高い資質・能力を育む〜」が行われ,多くの実践事例を通して,ひとりひとりの学びを深め,高い資質・能力を育む取り組みについてお話しいただきました.
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第1回「教育の情報化」実践セミナーin岡山 実践論文を掲載しています
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各地から充実した実践のご発表をいただきました.当日ご参加いただいた皆様,ありがとうございました.公開した実践発表論文には,授業づくりのヒントになるような取り組みがたくさん詰まっています.ぜひご一読ください.
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OECDティーチングコンパスをひもとく(3)教師は何を“アンカー”にするのか
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東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科/新潟青陵大学 堀田雄大
OECDティーチング・コンパスでは,船を例えに,コンパス(羅針盤)が進むべき指針となると述べています。どこに進むのか,何を目指して進むのかを示す指針です。
この指針に沿って進む際,変化が激しい中ではきっと,「本当にこの進み方でいいのだろうか」と自問することがあるかもしれません。
例えば,生成AIを活用した授業実践を試してみたとき。あるいは,新しい教育方法を学びながらも,「自分が本当に大切にしたい授業とは何だろう」と立ち止まるときです。
そんなふうに迷いながら進む教師の“軸”となるのが,ティーチング・コンパスにおける「アンカー(錨)」という考え方です。
ティーチング・コンパスでは,このアンカーを,「Being」「Belonging」「Becoming」という3つの言葉で表現しています。
「Being」は,「教師としてどうあるか」という視点です。
例えば,子どもへの声かけ一つをとっても,「まず安心して話せる教室をつくりたい」と考える教師もいれば,「自分で考え抜く力を育てたい」と考える教師もいます。教育の進め方は違っても,そこにはそれぞれの教師が大切にしている“軸”があります。
ティーチング・コンパスは,こうした「なぜ自分は教えるのか」という感覚を,教師にとっての錨として位置づけています。日本の教育では,これまで「教師としての使命感」という言葉で語られてきた部分とも重なるかもしれません。しかし,ここで重視されているのは,「理想の教師像」に自分を無理に合わせることではありません。むしろ,「等身大の自分に錨を下ろす」ように,自分自身の価値観や実践を見失わないことが重視されています。
「Belonging」は,「誰とどうつながっているか」という視点です。
一人では思いつかなかった授業アイデアが,同僚との雑談から生まれることがあります。あるいは,「その声かけよかったね」と何気なく言われた一言が,次の授業の支えになることもあります。
ティーチング・コンパスでは,こうした関係性もまた,教師にとっての「アンカー」として捉えられています。教師の専門性は,個人の知識や技術だけではなく,「誰とつながりながら実践しているか」という関係性の中でも育まれていく,という考え方です。
「Becoming」は,「どうなっていくか」という視点です。
教師を続けていると,授業の進め方だけでなく,「自分はどんな教師でありたいのか」という感覚そのものが少しずつ変わっていくことがあります。ティーチング・コンパスでは,こうした「教師としてどうなっていくか」を,「Becoming」という言葉で表しています。
3つに共通しているのは,Being・Belonging・Becomingのすべてが,“現在進行形”で表現されている点です。つまり,教師として完成することを目指すのではなく,「どうあるか」「誰とつながるか」を問い直しながら,自分自身も変わり続けていくことを大切にしています。
3つのアンカーは,「こう変わるべきだ」と理想を投げかけているというよりも,自分は何を大切にしながら教えているのかを,立ち止まって考えるための言葉として読むことができそうです。
(出典)
OECD Teaching Compass:
https://www.oecd.org/en/publications/oecd-teaching-compass_8297a24a-en.html
OECD ティーチング・コンパス(教師の羅針盤):日本語訳
https://www.oecd.org/content/dam/oecd/en/about/projects/edu/education-2040/teaching-compass/Teaching%20Compass%20full%20document_Japanese%20translation%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9%20REV.pdf
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今,この先生に話を聞きたい(1)三井一希先生「授業改善に必要な土台を考える」
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1人1台端末やクラウド環境、生成AIを活用した授業改善が求められていますが、授業改善がうまく進んでいる教師には共通点があるように感じます。
今回は、私が考える「授業改善に必要な3つの土台」について紹介します。
① 学級経営の充実
教師と児童生徒の信頼関係、そして児童生徒同士の信頼関係は、授業改善を進めるうえで欠かせない基盤です。
児童生徒同士の協働的な関わりは、安定した人間関係の中でこそ促進されます。また、安心して発言できる、受け止めてもらえると感じられる心理的安全性がある集団では、学びも深まりやすくなります。その土台となるのが学級経営です。これは一見するとアナログな視点かもしれませんし、昔から大切にされてきたことでもあります。しかし、1人1台端末や生成AIが授業に入ってきたとしても、この基盤の重要性は変わりません。むしろ、テクノロジーの恩恵を学びに活かすためにこそ、学級経営の充実がより重要になっていると感じます。
② 学習環境の整備
学びを促進する掲示物、実物に触れられるコーナーづくり、協働を促しやすい机や椅子の配置、クラウド上の情報共有スペースの構築など、教師がどのような学習環境をつくるかは、児童生徒の学びに大きく関わります。
予算の都合で新たなツールを簡単に購入できない場合もあります。しかし、「今ある学習環境がベストなのだろうか?」と立ち止まって考えるだけでも、改善の手がかりは見えてきます。今あるものの配置や使い方、クラウド上の情報の在り方を見直すことも、学習環境の整備の一歩です。
③ 認知活動の活性化
児童生徒の認知活動をどのように活性化させるかも重要です。
「魅力的な学習課題になっているだろうか?」「児童生徒が解決したいと思える価値や期待のある課題になっているだろうか?」「児童生徒の心を動かす仕掛けがあるだろうか?」といった視点から授業を見直してみることが大切です。児童生徒の認知活動が活性化すれば、学びに向かう意欲や挑戦心も引き出されやすくなります。
改めて、「大切な土台」について考え、点検してみるのはいかがでしょうか。
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今,この先生に話を聞きたい(2)堀田博史先生「学齢期前半の連続性のあるICT活用」
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次期学習指導要領の改訂に向けた議論が活発に行われている。小学校3年生の「総合的な学習の時間」では、情報の領域として、情報ブロックとミニ探究ユニットを配置して、情報活用能力を効果的に発揮した探究の展開を目指している。教育課程部会 幼児教育WGでも、「ICTの活用に当たっては、発達に応じて、乳幼児の直接的・具体的な体験の充実を図る道具として活用すること」※1とされている。しかし現在、小学校1年生に配布されたタブレット端末の活用度合は、学校間で差があるように感じる。
幼児(年長)、小学校低学年、小学校中学年以降のICT活用の連続性を考えた時、図1に示す※2「記録する・詳しく知る・表現する・やり取りする」といった幼児期のICT活用の体験を生活科では、さらに関わりの視点を変えたりすることによる体験の質の高まり、写真や動画により対象を比較したり捉えなおしたりすることによる認識の質の高まり、多様な方法で記録・交流することによる表現の質の高まりと発展させることが重要である、と示されている。そして、小学校3年生の「総合的な学習の時間」へと繋がる連続性が求められているのではないだろうか。
小学校1,2年生のタブレット端末活用を再考する時期なのかもしれない。
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第52回全日本教育工学研究協議会全国大会 高知・香美市大会の研究発表募集が始まっています
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第52回全国大会(高知・香美市大会) 研究発表を募集中です
10月30日・31日,高知県香美市で開催される第52回全国大会.テーマは「教育DXで進化する探究の学び」です.日々の実践や研究の成果を,ぜひ全国の仲間と共有してみませんか.
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