2023年2月5日
情報活用能力の歴史と未来を語る会 (オンライン開催)
情報活用能力は、1986年臨時教育審議会第二次答申で初めて用いられました.その際、「情報化の光と影を踏まえる」「人間の精神的、文化的発展への可能性を最大限に引き出す」「読み・書き・情報活用能力」「情報手段は、指導の個別化、指導形態の柔軟化を可能にする」などが示され、その後も度々詳細化や具体化などが行われていますが、当時の先進性は今日に至るまで引き継がれています.そして、現行の学習指導要領では、学習の基盤となる資質・能力として情報活用能力が示されるに至っています.
AIやビッグデータなど、情報社会はますます進展し、多くの人々がインターネットに常時接続した情報端末を携帯し、児童生徒もGIGAスクール構想によって情報端末を活用するようになりました.情報社会の高度化のみならず、情報手段の活用の日常化も大いに進んでいると言えます.つまり情報活用能力はこれまで以上に重要な資質・能力です.
このような背景から、1986年当時から先進性を有していた情報活用能力を改めて確認すると共に、現代や将来を見据えたリフォームの検討も必要な時期にあると考えました.そこで、情報活用能力の生みの親、育ての親とも言える清水康敬先生、永野和男先生、堀田龍也先生をお招きし、情報活用能力の歴史や経緯を確認すると共に、未来への展望について議論する会を企画いたしました.