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2026.10.25

東京教育工学研究会の歩み

早稲田大学 教授 三尾忠男

 この研究会は、わが国の教育工学の黎明期にあたる1961年に当時学校で関心の高かったプログラム学習の全国普及と実践研究を目指して設立した「学習オートメーション研究会」が前身です。その後、広く教育工学の立場から実践と理論の往還を進めることをめざし、1969年に現在の名称へと改称し、2026年で57年間(前身から65年以上)の歴史を持つ研究団体です。メンバーは、特別支援学校を含む初等・中等の公立・私立学校の教員と教育工学関連の企業・研究者です。

 テーマは、視聴覚機器、レスポンスアナライザー、コンピュータなどのハードウェアや学校放送、映像教材、PCソフトなどのソフトウエアを積極的に取り入れる授業を試みながらも、「子どもの学習」を優先させることを基本理念として、論文講読と授業研究を組み合わせ、実践的な研究を積み重ねてきました。

 今世紀に入ると情報活用力、情報倫理の醸成の実践研究から、プログラミング学習の先行実践などに取り組んでいます。2020年からの第1期GIGAスクール事業と同時期のコロナ禍においては、学校における子ども一人1端末の運用はもちろん、民間オンラインコンテンツ利用の教員側の課題についても注目すべき報告もありました。

 現在は、年1回の総会と月1回のオンラインでの定期研究会「ズームサロン」、年1回の現地研究発表会を主な活動方法とし、AIの学校教育全般に与える影響について議論を行っています。