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JAET

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2026.11.3

JAETの全国大会における教員間の協働的な探究

四天王寺大学教育学部 教授 木原 俊行

 2026年10月30日,31日に,高知県香美市を会場にして,第52回全日本教育工学研究協議会高知・香美大会が催された。大会1日目の10月30日は,香美市の7つの小中学校が,授業を公開し,それについて協議する時間を設定していた。

 筆者は,香美市立香北中学校を訪問した。香北中学校では,当日,2コマで合計6つの授業が公開された。小規模(全学年単学級)の学校なので,すべてのクラスで授業が2コマ実施されたことになる。筆者が拝見した授業では,生徒が教科(合科的な)の探究課題を追究する際に,個別最適な学びに従事して,また協働的な学びを繰り広げて,学習を進めていた。短い時間であったが(午後から大会全体の集いが催されるという制約があるため),研究協議会では,授業者と他校からの参加者が車座になって意見交換をしていた。

 筆者は,大学生の頃から毎年,学校が催す公開研究会にいくつも参加している。その数は,400を超えているだろう。かつて公開研究会と言えば,完成された授業,成熟した実践研究を他校の教員にモデルとして示す舞台であるという色彩が濃かった。しかしながら,今日,授業づくりは終わりのない旅路であるゆえ,公開研究会は,開催する学校の教員と他校の教員等との学び合いの機会であると,再定義されている。こうした再定義に基づくと,それを開催する側の学校には,事前の資料の配信や事後のフォローも含めた,公開研究会全体の企画・運営の工夫が求められる(木原 2006)。

 同時に,参加する側の教員にも,学校をまたいだ教員間の学び合いに相応しい姿勢が求められる。例えば,授業だけを見学して学校を去るのは論外であるし,研究協議会で(開催校の研究主題を無視して)長い一人語りを繰り広げるのも問題である。

 香北中学校の公開研究会では,同校の教員と筆者を含む参加者間で,密な意見交換がなされた。次年度以降も,JAETの全国大会において,授業づくりに関する両者の協働的な探究の姿を目にしたいものである。

文献:木原俊行(2006)『教師が磨き合う学校研究』ぎょうせい